もろい
わたしは涙もろい。
あらゆることで泣いてしまう。
最近は妄想で泣いた、昨日の夜。
嫌な妄想を何度も違うパターンで繰り返して、泣いた。
人が財布がなくなったケータイが見当たらない鍵がどこかにいったと言えば、他人事でないように思えてはらはらして仕方ない。
人がお腹が痛い、頭がいたい、気持ちが悪い、心がつらい、しんどい、と言えば同じ気持ちになる。
人が結婚すれば自分が結婚したかのように思って涙を流した。
人が誰かと別れれば自分が別れたかのように思って涙を流した。
人が復縁すれば自分が復縁したかのように思って涙を流した。
この世にあるすべてのことが自分のことに思える。
その性格のせいで、他人の情報と自分の非現実的な妄想癖は、わたしを蝕む。
人はそこまで他人になれない、わたしほどなれない。
だからわたしがすぐ泣くとみんな最初は心配してくれるけど、次第にまた泣いたすぐ泣いたと言う。
きっと彼もそう思ってる。
すぐ泣くから、わたしの涙は軽い。
わたしの涙は誰かのこころを引かなくなった。
そこが苦しくて、今は涙をためている。
お祝い
朝は10時に予備校に行った。
やっぱり金曜日のバイトのあとは睡眠時間が足りなくて寝過ごしてしまう。
夏期講習は遅刻が多かったけれど、この一週間は毎日ではないけど少しずつちゃんと起きて通えていると思う。
この調子で起きていければと思う。
予備校に行って早速絵を描き始める。
今回の課題は「あなたの美しいと思う相貫体を描きなさい。」だった。
なぜか木とか風景が描きたいと思って、それを書いた。
去年の一発屋のような絵が出来上がってしまった。
そのあとは急いで藝大に向かった。
友達にあった。その友達とは初めて会った。
お人形さんのように白くて細くて可愛らしかった、けどやっぱり美術をやっている人だから話は面白かった。
あーだこーだ別れ話云々の話を聞いたりした。
聞いているうちにナンパに2回ほど会った。
藝祭を狙ってくる学生もいるんだな、と思った。
まぁ多分その友達目的だろうけどなぁ笑。
その友達は結局最後彼氏と会って縁を戻した。
なんだか私まで幸せだった、よかったよかった。
私は一度うちに帰った。
久しぶりに会って緊張した。
あまりにも見た目がかっこよくなっててとても緊張した。
そしてなんだか寂しくなった。
初めてデート行った時かな、そんな感じで。
まだこの人私のこと好きだとか彼女とか思ってくれてるかな、と最初の方不安でそわそわして仕方なかった。
店の階段を上がる時にいつもやるお尻を持ち上げてきたので少し安心した。
お店に入ると賑わっていた。
ご飯をたくさん食べた。
途中から常連さんがやってきて少し話もした。
久しぶりな分、たくさん話した。
半分くらい私のよくないあれだったけれど、ごめん。
自分はやましいこと本当にしていいないし、そんな感情もないけど、やっぱそこをずっとつつかれるのはなんだか心地はよくなくて。
堂々としてればいいんだけど、彼みたいに堂々とできなくて。
もっとちゃんとしなきゃ、と思うけど彼氏の質問攻めやあらゆる物の確認が怖い。
だけど仕方ない、自分が悪いから。
ごめんね。
彼とずっと一緒にいて、ずっと楽しい話をしていたいのにな。
がんばらなきゃね。
受験も近いし。
ずっと楽しそうに自分の作った神輿、作品の話をする彼は生き生きとしていて、堂々としていて、自分に自信と誇りがあって、子供の今日あった自慢話を聞いてるみたいで心地がよかった。
藝祭と彼の話で、自分のモチベーションも上がった。
いい二日間だった。
より一層制作に励んでいきたい。
私も来年お神輿を作るんだ笑!
誕生日プレゼントは相変わらずだった。
去年のスルメとむけちんのスタンプみたいなプレゼント。
一緒の大学に行ってもいいということかな笑。
そう思うといいプレゼントに思えてきた。
さて来週で11ヶ月、来月で1年。
これからどうなるのかな。
わからないけど、最近全くあえていなかったから少しずつ前みたいに、私が会った時に緊張はしなくなるくらいの距離感に戻したいな笑。
いろいろごめんね、こんな私に付き合ってくれてありがとう。
私はうまく支えられていないかもしれないけれど。
この続きは1週間後にでも書きましょう。
前の夜
今日は前の夜。
なんの前かわかるかな?
朝は頑張って起きた、けどやっぱり遅刻した。
けど夏期講習ほどじゃなかった。
アトリエにはミロヴィが置いてあって絶望していた。
いざ木炭紙に向かうも自分の技量の無さに絶望する。
夏期講習は18時までだったから16時までのいつもの昼間部ははやくて、それでもって人がいないせいか変に気合が入らなくて。
お昼を食べたら眠くなってしまった。
少し寝てアトリエに戻ろうとしたら二人組の一人に話しかけられた。
軽く4文ほど交わしただけだが、二人組の一方は全くこちらを見ない。
呆れたものだ。
後で話しかけてきた方にそのことを言ったら、あれは俺もあからさますぎてびっくりした、と言っていたので少しイラつきが解消した。
そのあと作業を続けたが、ついに木炭がなくなり作業ができなくなった。
実はホルベインの木炭でないと描けないのだ。
しょうもないこだわりだけど、なぜか伊研はしっくりこない。
難しい。
予備校の外を散歩して残りの40分を過ごした。
久々に花屋でバイトしてるお姉さんと話した。
元気そうだった。
喘息持ちのムキムキのおっさんとも話した。
元気そうだった。
吉祥寺に住んでる一つ上の女の子とも話した。
元気そうだった。
みんな元気そうだった。
よかった。
今日は友達のバイト先でご飯を食べるのにそいつは予備校には16時にきた。
髪の毛が暗くなってた。
一気に女っぽくなっていた。
話し方は相変わらずバカっぽかった。
ついたお店は居心地のいい、何度か通りかかって見たことのあるイタリア料理屋さんだった。
左のオードブルはお店の人がサービスで出してくれた。
右のサラダはオリジナルのサラダ。
ドレッシングがとても美味しくて、お肉が入っていないのに豚肉の味がするドレッシングだった。
そのあとはパスタを食べ、アヒージョを食べ、ピザを食べた。
そのあと一人合流して6人で少し会話をした。
話していたらいきなりよくインスタで見るデザートプレートがでてきた。
初めてもらった、とても素直に嬉しかった。
デザートはとても美味しかった、みんなでちょこちょこ食べた。
甘くて美味しかった。
みんなにご馳走になった、まさか全員がバイトしてるわけでもないし、大学生でもないから自分で払うと思ってそこそこ高いパスタを頼んでしまった。
申し訳ない。
ありがたい、今度誰かをお祝いするときは素敵なお祝いにしたいと思った。
居心地のいいお店だった。
綺麗すぎないで、でもってご飯は美味しくて、そこそこ店内は広くて。
また彼と行きたいお店が増えた。
行ったら可愛いあの子がお水を注いでくれるかもね、あわあわしながら。
それはそれで面白そうだな。
そのあとは移動して南口のゲームセンターで。
私がこれ盛れるよといったプリクラはみんな盛れなくて申し訳ないことをした。
盛れた記憶があったんだけどなぁ。
他の機械で撮りなおすことになった、めっちゃ盛れた。
プリクラの落書きは他の3人がやっていてくれたのだけれど、思いの外長く落書きしていて、私と他の二人はマリオカートで遊んでた。
レースが終わってもまだ落書きしていた。
さすが油絵科、なのかな。
生クリーム専門店に行きたかったんだけど、二人が眠い疲れたーこれで帰るーというので、前お泊まりした四人で生クリーム専門店へ。
どこが生クリームなのかわからなかったけど美味しかった。
美味しいソフトクリームなのですぐに溶けて手がベタベタになった。
そのあとドラッグストアに寄りたいというので寄って解散した。
うちに帰って気づけば0時。
19歳になった。
SNSではおめでとうとのメッセージが届いたり、届かなかったり。
一年に一回関係が薄れてしまった人と繋がれる瞬間だ。
少し嬉しい。
一つ一つ丁寧に返信していく。
彼は私の誕生日、覚えているかな?笑
まぁいいんだけどね。
高いデパコスでも買ってもらおうかな。
クッキー
今日は久しぶりに高校の時の友達と遊んだ。
久しぶりと言っても二週間ぶりとかそのへん。
12時に新宿中央東口に集合、ラッシュの隣のカラオケ館に行く。
日曜日だから混んでるかなぁと思ったらそうでもなく、ガラガラの方だった。
持ち込んだお菓子を広げる。
セブンイレブンが出してる塩バター味のポテチはかなり美味しかった。
今度一緒に食べよう。
久しぶりのカラオケ。
いつも聖飢魔IIばかり聞かされるのであゆや倖田來未など、友達らしい選曲が新鮮だった。
間違えてファイアーアフターファイアーを入れそうになったけど、ビッグバンを入れ直してもりあがった。
久しぶりだとカラオケも楽しいものだ。
そのあと時間がまだ少しあったので、歌を歌ってくれるアイス屋さんに行った。
ぶっちゃけるとあんまり美味しいと思ったことがない。
の割に高い、友達は好きそうなので付き合う。
本当は行きたいアイス屋さんがあったんだけれどね。
抹茶とオレオのアイスを食べる、オレオの味にかき消されて抹茶の味が5口目にはなくなってた。
急いで電車に乗る。
降りたことのない駅で降りる。
そこは北区らしい、北区は小学生の時模試を受けに王子に降りたった時だけだ。
駅からすこし歩くと住宅街の中にその劇場は突然現れた。
面白い名前の劇場だった。
通された席は一番前だった。
演じるのは私たちじゃないけれど少し緊張した。
劇が始まるといきなり大人の男が床を四つん這いになって歩き始めた。
少し驚いた。
劇という劇は、中高の時の演劇部の公演しかみてこなかった。
大学生の劇とはいえそれは全く異なるものだった。
演出ってこんなにいろんな方法があるのか、と勉強になった。
実はちょっと演技をやってみたいと思っていた。
小学生の時の学芸会で演技がうまいね、と言われたのを未だに引きずって、いつか機会があればお試しくらいで、というとても怒られそうなあれなのだが。
もし来年大学生になったらやってみたい、そう思えた。
話の内容もとても面白かった。
今度あった時彼に話そう。
11月にもまた同級生は違う劇に出るそうだ、下北沢の劇場らしい。
彼と行こう。
帰り道に食べたかぼちゃのアイスは、またクッキーが入っていて3口目にはかぼちゃの味はなくなってた。
さあまた明日から学校だ。
早速また真面目な石膏デッサンの始まりだ。
三十一
今日は八月最後の日。
最後の日だというのに夏はもう諦めたかのように涼しかった。
早くアウターが着たい。
冬になればまた夏が恋しいと言うのに。
疲れすぎて眠って自分の住んでいる駅を通り越した。
急いで二つ先の駅で降りる。
ちょうど向かい側に桜上水行きの終電がやってきた。
ふらふらになりながら帰って、シャワーを浴びて床についた。
時刻はもう3時を過ぎていた。
朝は9時半ごろに起きていたと思う。
高校生くらいまでは午後まで寝れていたのに、たくさん寝たいと思っていても寝ることができない。
今日はいろいろ周るところがある、急いで支度をする。
12時を16分過ぎて上野に着く。
久しぶり、11日ぶりに彼に会う。
髪の毛はボーボー、髭もボーボー、発泡まみれ、はっきり言ってあんまりカッコーは良くなかった。
久しぶりに会っても普通に話はできるもので、変な感じがした。
私が言うことに笑ってくれると、とても安心した。
パクチーはやっぱり食べれないようで全部食べてあげた。
久しぶりに太ももを触られた、付き合った日としたあの日を思い出した。
私もなんか安心した。
前みたいなときめきとか、イチャイチャとかそういうのはおさまったけど、とても良い心地がした。
夫婦ってこんなもんかなぁと思った。
目に見えたり肌で感じるような、わかりやすい好意っていうのはないけれど、なんとなくお互いの深いところで必要としあっていて、そして好きと思っている。
話した時間は1時間だけだったけど、とても充実していた。
ふざけてキスを求めたら案の定してくれた。
そんなところが好きだったりする。
そういうところが鬼のわがままな彼の、唯一優しいところかもしれない。
さっさとこっちも振り返らず彼はまた作業に戻っていった。
反対方向に足を向けて大学美術館に行く。
ところどころ、というかほとんど欠けた仏像が迎えてくれた。
とてもかっこ良かった。
写真を撮ることはできないがどれも良い作品だった。
大学の歴史も知ることができて面白かった。
次に深海展に向かう。
大学生と言う勇気は出ず、一般料金を払った。
大学も一般も結局同じ料金だとあとから知った。
1600円は少し浪人生には痛い。
中へ入る。
夏休み最終日なのか、子供がたくさんだった。
ずっとイヤホンをつけて音楽を流しながら見ていたので、たくさんの人にぶつかった。
というか人が多すぎた。
人が多すぎて何も見る気がしなくなって10分くらいで外に出た。
少しだけ写真は撮った。
綺麗に撮ろうを思っても、子供が記念撮影をしたりでイライラしたりした。
深海の生物が、ホルマリン漬けになって展示されていた。
それはとても奇妙だった。
まばゆい光を当てられて陳列されていた。
本来の姿はどこにもなかった。
ダイオウグソクムシの私と同じくらいあるぬいぐるみは27万円だった。
等身大しろたんはシリアルナンバー入りで4、5万円だったのにな。
杉戸先生の展示に行く。
自分とは全くタイプの違う人の展示だ。
最初は別に行けなくてもいいやと思っていた。
400円のこの半券でもう一度見ることができるらしい。
今度またきてもいいなと思った。
作品自体がいいのかとかはまだ未熟だからよくわからなかったし、どれが好き!というのもあるわけでもないけれど、終始ニヤニヤしていた。
まずすべての作品にキャプションがない。
全くもって観る人は放置される。
それはとても不安になるけれど、本来美術ってそういうものかもしれない。
よくは考えてないし、今の発言が結構テキトーで浅はかなもの。
絵なのに壁に設置しないで床置きされているのも多数あった。
こんなすごい美術館でそんなことを自由にやってのけてる感じがいいなぁと思った。
そして観る人も振り回されっぱなしだ。
とても大きな作品があった。
とてもきになるけれどもちろんキャプションはない。
木で組み立てられていてモザイク画のように木や陶器が何列にも並んでいる作品だ。
ふとその作品の裏を見る。
木でどうやって組み立てられているのか見ることができる。
そして作品が置いてある。
小さい作品、一見何かの破片にしか見えない端材や、古い写真など。
隣にも作品と作品の隙間によくわからない作品が置いてあった。
しゃがまないと見ることできない。
いい気持ちで展示に振り回された。
作者の感じも前お話して少し知っているから、相まってとても心地よかった。
お給料が今日は入った日だった。
ATMにお金を入れてると、すぐに使いたい時に出せるので最近はうちで管理してる。
でもやっぱり手元にお金があるとすぐ使ってしまうもので。
コートとバッグを買った。
はやく冬が来て欲しい。
明日はサンシャワーの続きを見に新美術館の方に行く。
そのあとはまた細々したものの買い出しなどに。
そしてバイト。
一人で行動するのはいいことだ。
ずっと彼と一緒に行動することが多かった。
また違った幸福感がある。
さあ、九月だ。